ひつまぶしっ!

一粒で三度おいしい、そんな創作ブログ。

バレンタインボールZと漫画の基本

バレンタインボール前編
バレンタインボール後編
前作はこちら→ドラゴンボールGP

漫画、小説も含め一番大切なのはや文の上手い下手でなく『話が面白いか否か』でありますが、それらを構成する『起承転結』がしっかり守られているかが重要です。起承転結とは、

起はどう始まり、
承はどう話が受け継がれ、
転はどう話をひっくり返し(山場の事)
結はどう話を完結するか(オチの事)

…という話作りの基本中の基本です。
このうち、転結の二つが抜けているのがいわゆる『やおい』(山無し、オチ無し、意味無し)と呼ばれるもので、これは身内的な人同士でしか理解できない漫画を指します。

四コマ漫画ではこの起承転結が綺麗に四つに分担されているので、この基本内できっちりオチをつけられないと、長編ものを作ろうとしているなら致命的という事になります。長編で人気の高い漫画家(名探偵コナンの青山剛昌先生やワンピースの尾田栄一郎先生等)は最初から山場と結末をしっかり考えており、伏線(後の展開で重要なカギとなる事柄を事前ににおわせておく事)も確実に消化、山場となる名場面に長編に付き物の「飽き」を吹き飛ばす為、中継地点的にうまくそれらが投下されています。

両者を読めば分かりますが、どちらも柄的にはシンプル(といっても実際描くとかなり精密で無駄が無いのが良く分かる)なのですが、その分読みやすく話も濃くテンポもいい。漫画家を目指す主人公を描いた漫画「G戦場ヘヴンズドア」でもその点が描かれています。「読者に解り易く描くのが一番難しい」と。そして「読者は貴方のファンじゃない、頑張って読んでくれなんて思わない事ね」とも描かれていました。なかなか為になる事が沢山描かれている漫画なので、イチオシの漫画です。

四コマ漫画ではそういった構成力が簡易に試されるので、これから選考基準にすれば良いのになぁ、とか思っています。作家の入れ替えの激しい現状を見ていると、四コマで手っ取り早く選べばいいのに、とかね。

5 Comments

花散る里  

ドラゴンボール、おもしろいです。

2010/02/13 (Sat) 13:34 | EDIT | REPLY |   

ナントカ家の父さん  

マンガで笑っていたら、しっかりとした記事だったのでビックリしつつもなるほどなぁと思いました。
4コママンガはやはり難しいけど、これが出来ないと面白いマンガを描くのが難しいという事がすごく良く分かりました。

そういえば手塚治虫先生も「漫画大学」で同じような事を描いていました。

2010/02/14 (Sun) 01:03 | EDIT | REPLY |   

貧蛇  

療養に行ってきました

全身筋肉痛だったので医療ポッド(温泉)に浸かってきました。

>花散る里さん
ここまで勘違いする神龍も神龍ですよね(爆)

>ナントカ家の父さん
イラストを描く前に小説の真似事をしていた時期があったのですが、その時こうした物書きに必要な知識に精通していた方に教えてもらいました。まさかあの手塚大先生も同じ意見だったとは…読者に解り易くというのは本当に難しいです、受け留め方も人それぞれですしね。

2010/02/14 (Sun) 20:08 | EDIT | REPLY |   

sunsun  

マンガ待ってましたぁ!

キョロちゃんがwww
表情から「心無さ」が伝わってきますw
レベルが上がっていったら…と思うと恐ろしいですね(^^ゞ


すごい耳が痛いことが書いてある(>_<)

マンガを描くときの参考にさせていただきます。
絵も文も、誰にでもわかりやすく…というのは難しいですよね。

ときどきやおい系のマンガを見ますが、何を描きたいのかすらわからないものもありますね。
↑決して批判しているわけじゃないんですけどね(^^ゞ

2010/02/15 (Mon) 09:14 | EDIT | REPLY |   

貧蛇  

>sunsunさん
元ネタはファイナルファンタジーに登場する巨鳥チョコボをチョコボールにひっかけただけです(笑)心無い天使とは同ゲームに出てくる技で、全員のHPを1にする酷い技だったような…

次回からはドラエモンボールが始まりますよ(爆)
もう配役がカオスすぎてオラワクワクすっぞ!

今は多様な感性で描く作家と受け留める側がいますからね…ビジュアル重視で中がスカスカでもいい、という人もいれば、ストーリーを重視する人もいる。でも結局は解り易くてテンポの良い起承転結を守っている漫画が選ばれていると思います。漫画とは本来、そういうものですしね。

2010/02/16 (Tue) 01:43 | EDIT | REPLY |   

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