ひつまぶしっ!

一粒で三度おいしい、そんな創作ブログ。

15分で解るパースの基本(微妙に短縮)

パースの基本6
イラスト、漫画を描いていれば必ずぶち当たる構図という名の壁。その壁を打破するのがパースです。主に背景に使うので「背景描かないからいらないぽ~ん☆」と受け流す人もいるかと思いますが、パースを知れば背景が変わり、背景が変わればキャラも変わります。ここではパースとは何か、どんな時に使うのかを紹介していきます。

※ぶっつけ本番で描いたものなので多少の間違いはスルーしてね(マテ)

↓続きます↓ ☆パースとは?☆

遠近を表す透視線の事。
わかりやすく書くと、描こうとしているに対して擬似的立体空間を作り出し、奥行きを出す為の基準線です。もっとぶっちゃけると「カッコイイ構図でキャラや背景を描けるようにするための基準線」です(ぇえ~)

アイレベルと消失点
(クリックで拡大)

パースには「アイレベル」と「消失点」というものがあります。
アイレベルとは目線の高さ、描いているに対する自分の視線の高さと思ってください。このアイレベルを基準とし、消失点と呼ばれる線を繋ぎ合わせ、描いているに擬似的立体空間を作りだす訳です。また、消失点をひとつ使った「一点透視」、二つ使った「二点透視」、高さの線を加えた「三点透視」という描き方があります。画像のものは高さの線がありますから、これは三点透視ですね。

また、消失点の収束する点は必ずアイレベル上にあり、
描こうとしているの外側から線を引く必要があります(例外もあり)


☆どうやって引くの?☆
パースの基本1
(クリックで拡大)
例えば、街を見下ろす構図と高層ビルを見上げる構図を両方描いてみたい、とします。まず大雑把なイメージを描き、アイレベル(目線の高さ)を設定します。画像の赤い横線がアイレベルです。折線ツールのあるソフトを使うと楽にパースラインを引けます(画像はsaiを使用)

この線より上の範囲が見上げている空間(アオリ)、下の空間が見下ろしている空間(フカン)となる訳です。次に高さの線を立てたいビルの位置に引きます。この高さの線を「第3の消失点」と呼びます。

パースの基本2
高さの線は通常、アイレベルに対して直角に引きますが、傾斜を付けてよりダイナミックに見せる方法もあります。傾斜角の程度は描き手の力量とセンス、だそうです。ここでは天に向かって聳え立つくらいの勢いを付けて高さの線を三本使用してみました。

この高さの線をビルと仮定し、ビル中心線に向かって左右の消失点からパースラインを引きます。緑の線がそれです。画像のようにビルの各階層を描く感じに「へ」の字を適当に引いてみてください。消失点の位置は必ず作画範囲の外にセットし、ラインの収束点もここで固定したまま引きます。収束点がバラバラだったり、作画範囲内に消失点をとってしまうと、描こうとしている対象物が大きく歪んでしまうからです。

パースの基本3
そして光源を意識して色を塗ると、この通り。
アイレベルから見上げるビルと、見下ろす街とビルの下部の構図ができました。アイレベル上の消失点からとった左右のパースラインによって、ビルの各階層がフカンとアオリで見えるはずです。階層を細かく描きたいのであれば、このラインを増やして基準とすれば良いのです。

メカメイキング10
この三点透視使ったパースだけでも、物体をビルに限らず人型としてパースラインを引けば、こういったメカ系、

パースの基本4
背景を含めたキャラそのものにも適応します。双方を目線の高さに合わせて正しく引けるようになるので、全体の歪みが大きく解消されるようになります。


☆パースでの歪みも見つかる☆
パースの基本5
それまで正しいと盲信していた自分のの歪みも、パースによって発見、改正する事ができるようになります。このように目線の高さを基準としたパースラインに従った空間をいくつか作り出し、


パースの基本6
背景と見比べてみると、色々おかしな点が見えてくると思います。左下の川中にある岩とパース空間を見比べてみてください。明らかにパース空間に対して角度がおかしいですね。後ろのパース空間に対して真横を向いてしまっています。アイレベルより下にあるのだから、実際ならもっと岩の上面が見えているはずです。


パースの基本9
次はパース空間を利用してアイテムを追加してみましょう。空間に対する角度はできているので、このままこの空間にクーラーボックスを描いてみます。


パースの基本10
これで空間に対して違和感のない角度でアイテムや人物も描けるようになります。また、先にこうした定形のアイテムをちりばめておけば、先ほどのパースチェックと作画が同時に出来て作業も効率よく進むはずです。ひとつの技術に終始せず、パース、背景、キャラクターと上手く付き合っていきましょう。

次回は一点透視から三点透視の簡単な描き方を紹介します。
15分で理解できたかな?できなくても大丈夫!
俺も超解らなかったから(駄目ぢゃん)

4 Comments

くま  

オォォ…

凄ェ!
パースの本とかも買った読んでたもですが、貧蛇さんのが一番分かりやすいw
ぶっちゃけ教本が出せるレベルな気がします…!

2010/02/02 (Tue) 21:49 | EDIT | REPLY |   

貧蛇  

>くまさん
お久しぶりです!
教本はついつい先へ読み飛ばしてしまったり、基本そっちのけで高等技術を学ぼうとして混乱、というパターンが多いですからね。こういうのは実践したものをそのままアップして要点のみを残していった方が読み手も理解しやすいと考えてUPしてみたのですが、お役に立てたようで胸をナデナデしています(やめぃ)次回からはもっと解りやすいので、是非ご活用ください!

2010/02/03 (Wed) 10:03 | EDIT | REPLY |   

sunsun  

すごい!ご講義ありがとうございます!!

図書館で本を借りたこともありますが、よくわからなかったんですよね。

パースが出来るようになると、絵に奥行きと立体感が出ますね。

さっそく簡単なものからチャレンジしてみます!!

2010/02/03 (Wed) 12:59 | EDIT | REPLY |   

貧蛇  

>sunsunさん
このパース空間に慣れてくればパース無しでもフカン、アオリが感覚的に描けるようになってきますよ!もちろん後からしっかりパースで調整は必要、ですけどねi-229次回もなるべく解り易く紹介していく予定なので、もし解りにくい所がありましたら遠慮なくどうぞ!

2010/02/04 (Thu) 03:11 | EDIT | REPLY |   

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