ドリルとレーザーは漢の浪漫

 04, 2006 01:28
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行ってきました、ジャパンインターナショナルマシンツールフェアー、
略してJIMTOF。物作り日本が誇る最新工作機械の見本市です。
今回は開幕2日目のツアーに参加しました。(11月8日まで)
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会場はご覧の通りの盛況ぶり。全て見て回るには2時間は
かかります。客層も業界関係者から乳母車に乗った
赤ちゃんまで様々。自分も工作機械を扱う身なので、
興味津々に会場を隅々まで見て回りました。
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これは超極細のMC切削機(クリックでアップ)
対象物がないのであまり伝わらないかも知れませんが、
切削している素材の大きさは役15.0×15.0。床と回転軸が独立
して動くので、自由自在に材料を切削していく事が可能。
例えば、アルミの塊からこんな加工も↓
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回転軸そのものがロボットのマニュピレーターの様に
あらゆる角度から掘り込む事が可能なタイプもあり、
医療用機械としても注目を集めていました。人工関節の切削、
その接合面の直接切削(つまり、義足や人口骨格の接着面を
直に削る)を指定通りのプログラムで完璧な形の整形が
可能な訳です。これにより、接合面の不適合による関節の
壊死や痛みが極力少ない人工関節を作り出す事ができます。
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これは超高圧三次元水圧切断機。
原子力発電所の外壁切断にも用いる水圧切断をコンパクトに
したもの、と言えば分かりやすいと思います。
一本に圧縮された水流に砂を混ぜて噴射し、
素材を切断していきます。この機械は水で金属すら切断可能。
従来のマシンでは素材の切断面が斜めになったり、かなり
不安定なものでしたが、発射ノズルの角度調整が可能な
この新型は、その誤差を修正してやる事で問題を解決しています。
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これは二次元レーザー切断機。出力調整で
ただ切断するだけでなく、文字を刻印する事も可能。
そのスピードも凄まじく早く、とても目では追えません。
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これがレーザー処理したもの。
これ一つを約10~15秒以内で加工してしまいます。
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今回、一番興味がわいたのがこの運搬ロボット。
多関節マニュピレータ型のロボットですが、なんと
このロボットは素材の形状を判断して掴む、という事が
可能です。今までのロボットは決められた置き方、置き場所
にある素材を決まった動きで掴んで運ぶものでしたが、
このロボットの凄い所はこれ↓
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無造作にバラバラに置かれた素材を赤外線で判断し、
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最適な掴み場所を理解した上で掴み、
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決められた場所へスムーズに運びます。
これを前述した機械に応用してやれば完全無人化が可能
となり、危険な場所での事故も防げるだけでなく、
恐らく溶接ロボットに組み込めば自己判断で最適溶接箇所の
自動判断が可能となり、職人並の溶接も可能となるかも
知れません。とはいえ、この自己判断プログラムは
「対象物の形状情報」がインストールされていなければ
機能せず、各々対応したプログラムがないと判断が
できない、という弱点があります。が、量産には全く
と言って良いほど問題は無いし、運送の手間が大幅に
省けるのはかなり魅力と言えます。ただ、
思考時間がちょっと長い所が惜しいかな。
(掴むまでに5~8秒くらいかかる)

この他にも面白い機械がたくさん展示されているので、
連休中に観に行ってはいかがでしょう?
普段、何気なく使っている物がこんな風に作られていたんだ、
と関心する事間違いありません。

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